星祭り並びに大祈願会を挙行しました
令和3年2月28日。前日までの台風のような暴風雨が嘘のように晴れ渡りました。
令和3年の開運を願う星祭りと、皆様ひとりひとりの願いへの大祈願会を、県内より5名のお上人をお迎えし行いました。
僧侶もご参詣の皆様も消毒を徹底し、マスクを着用、私語を控え、本堂の窓は全開(天気が良くて助かりました)。できる限り距離をとって、皆の協力のもと行事を完遂できました。
星祭りの「星」とはまさに宇宙に浮かぶ天体のことで、月・火・水・木・金・土・日の実在のものと計都星・羅睺星という概念上のもの、合わせて9つの天体を指します。これらの星のその年の配置や運行により、我々は受ける吉凶様々なの影響を受けます。
海面の高さは、太陽と月の引力に大きく影響されています。
出産数と月齢や太陽の位置には関連性があるということも言われております。
昼になったり夜になったりするのも太陽のおかげですし、私達の生活と天体とのあいだには目に見えている事以上の結びつきがあるようです。
読経にて本堂を清め、水行にて己を清め、ご祈祷の準備を整えます。
読経ときくと眠くなる方もいらっしゃるのではないかと思いますが、日蓮宗のご祈祷の読経はとにかく「声がデカくて早い」。はじめてご覧になった方はびっくりされます。応援団が早口でずっとがなってるのを想像していただければ大体合っています。
日蓮宗のご祈祷は、本宗僧侶ならだれでもできるわけではありません。ご祈祷の資格を相伝されるには、加行所(けぎょうしょ)に入って外界と断絶し、100日間の荒行を行わなければなりません。11月1日から2月10日まで、朝2時半に起きて3時に水行、その後水行は6時、9時、12時、15時、18時、23時と1日に7回。水行と水行の間は本堂で応援団のようにお経を読み続けます。食事は朝5時と夕方5時にお粥と味噌汁をいただきます。お腹はすくし、眠いし、足は痛いし、喉は潰れるし、寒いし・・・しかしこの行を経てご祈祷を相伝され、またそれぞれに得るものもあり、修法師(しゅっほし・ご祈祷を行う僧侶)となります。
いよいよ皆様の本年の開運をご祈祷していきます。自然と力が入ります。
頭に当てている赤い巻物は「撰法華経」荒行中に自らが書写したものです。頭、肩、背中にお当てし、お経の力を入れていきます。
この時どうしても接触してしまうので、どうしたものか苦心しました。巻物は消毒し、当ててもいいですかと事前にお聞きし、飛沫を飛ばさないようにしながら行いました。
コロナの最中の苦労はありましたが、無事に行事を全うできました。
本年を健やかに過ごされますことを、あらためてご祈念いたします。南無妙法蓮華経
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