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(続き)ご先祖や仏様へのいちばんのご供養とは!?

前のブログの続きです。

「立派なお葬式を行うことが、きちんとあの世にお送りするためのいちばんの方法です」

「亡くなってしまったお父さんお母さんあるいはご先祖様に、おいしい食事を食べさせようと思っても、もはや叶いません。お経こそがそういった方々へのご馳走なのです」

「お墓というのは亡くなってしまった方の家なのだから、なるべく立派なのもをお建てしましょう」

などのようなことを聞かれた方は多いと思います。いづれにしても間違いではないと思いますし、もしできるのであればそれがいちばんだと思います。

しかし、これらはどれも高価です。お葬式だと100万円は超えてきます。お墓だって土地から買えば200万円は優に超えるでしょう。

お金に余裕のない方はよいご供養はできないのしょうか?

そんななことはありません。日蓮大聖人もお釈迦様も「立派な葬儀をして大きいお墓を建てなさい!」とは仰っていませんし、そういったことに腐心なさったことは全くありません。

では、なにをすればよいご供養になるのでしょう?この答えはじつは簡単で、「してほしいと思っていることをしてあげる」です。

「してほしいこと」は人それぞれです。お酒の飲めない人にいくら良いお酒をプレゼントしても喜ばれません。清楚な装いが好きな人にきらびやかな服を贈るのも同様でしょう。

ご先祖様、亡くなった父母が自分にしてほしいこと思っていることは何でしょうか?

 

遠い過去からはるか未来まで続くいのちのつながりを考えてみましょう。

ご先祖様――祖父母――父母――あなた――子供――孫――子孫

いま、あなたはご先祖様にご供養したいと考え、そのために彼らがしてほしいことを知りたいと思っています。こういう関係です。

ご先祖様――祖父母――父母――あなた

少し立場を変えて、あなたが供養される立場になってみましょう。

あなた――子供――孫――子孫

さて、あなたは子供や孫になにを望みますか?

「ご馳走たべさせろ」「立派な家を建てて住ませろ」

とは、おそらく思われないでしょう。

「ずっと健康でいてほしい」「友人を沢山つくってほしい」「笑顔の絶えない日々を過ごしてほしい」「他人の痛みのわかる人間になってほしい」「間違った道を歩まないでほしい」「他人から信頼される人間になってほしい」

このようなことを願われるのではないでしょうか。

言い方や表現は様々だと思いますが、これらは煎じ詰めれば

「正しい道を生きて、幸せになってほしい」

だと思います。

これで、あなたが亡き父母やご先祖様になにをすべきかがわかりますね。

ご先祖様があなたに望んでいることと、あなたが子供たちに望むことは、きっと同じです。

正しい道を生きて、幸せに暮らしているあなたの日々そのものが、ご先祖様へのいちばんのご供養です。

 

このことを日蓮大聖人はこのようにお手紙にお書きになっています。

「教主釈尊出世の本懐は 人の振舞いにて候いけるぞ」

(きょうしゅしゃくそんしゅっせのほんがいは 人のふるまいにてそうらいけるぞ)

「お釈迦様がこの世にお生まれになり仏法を説かれた最大の目的は、人としてどう行動しどう生きるかを示すことにあったのだ」

 

 

お釈迦様の説かれた「正しい道」。それを再発見された日蓮大聖人。それをこんにちの私たちまで連綿と受け継いできたご先祖様。

「おかげさまで、いま私は迷わずに生きることができます。子供にも生き方を教えられます。みなさまには感謝しかありません。南無妙法蓮華経」